[北京 11日 ロイター] - 中国汽車工業協会(CAAM)が発表した7月の国内自動車販売台数は、前年同月比11.9%減の186万台だった。減少は3カ月連続。一部地域で起きた洪水や他の地域における新型コロナウイルスの感染拡大に加え、世界的な半導体不足が響いた。
1─7月は前年同期比19%増加。コロナ禍による低迷から回復した。CAAMは、今後回復が失速し、年末までの販売台数は前年同期の比較的高い水準を下回る見通しだと指摘した。ただ、年間では昨年から増加する見込みという。
CAAMの幹部は、世界の多くの地域でコロナ感染拡大が続く中、自動車メーカーの生産縮小につながっている世界的な半導体不足が近く解消される可能性は低いとの見方を示した。
7月は新エネルギー車(NEV)の販売が引き続き好調で、2倍以上の27万1000台となった。NEVには電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車が含まれる。
中国政府は大気汚染対策の一環で環境対応車の普及を促しており、上海蔚来汽車(NIO)、小鵬汽車(Xpeng)、比亜迪(BYD)などのNEVメーカーが生産能力を拡大している。