[ロンドン 12日 ロイター] - 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)が12日公表した調査によると、7月の国内住宅市場の価格動向を示す指数は前月から低下し、過熱感がやや後退した。不動産購入時の印紙税減税が縮小されたのを受け、新規購入者からの需要が若干弱まった。
7月のRICS住宅価格指数(「上昇」との回答から「下落」との回答を引いた数値)はプラス79で、6月のプラス82から低下した。6月は1980年代終盤以来の高水準だった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想はプラス76だった。
不動産取得時の印紙税の減税措置は新型コロナウイルス流行による不動産販売の低迷を受けて2020年7月に導入され、価格急騰につながった。今年7月から減税の縮小が始まった。
RICSの主任エコノミスト、サイモン・ルビンソーン氏は印紙税減税の縮小による影響が多少あったが、「価格見通しを示す指標は変動する兆しがほとんどなく、市場の全体的な基調は強いままだ」と指摘した。