[ブリュッセル 12日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が12日発表した6月のユーロ圏鉱工業生産指数は前月比0.3%低下した。供給のボトルネックによりドイツの生産が低迷したため、予想以上のマイナスとなった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.2%の低下だった。
5月は1.0%の低下から1.1%の低下へ下方改定された。
統計局によると、指数の低下はドイツが前月比マイナス1.0%と予想外の落ち込みとなったことが主な要因。一方フランスは0.4%、イタリアは1.0%の伸びを記録した。
EU全体では資本財が1.5%減少した。セクター別で2カ月連続でマイナス幅が最も大きく、今後の生産減少を示唆する形となった。
エネルギーは0.6%減。非耐久消費財は1.6%増となり5月の1.8%減から回復した。
中間財と耐久消費財はぞれぞれ0.1%増となった。
ユーロ圏鉱工業生産は前年同月比で9.7%の伸び。昨年の新型コロナウイルス流行による大幅な落ち込みからの回復が続いている。
ただ市場予想の10.4%を下回り、5月に記録した20.6%の半分以下だった。