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米ブラックストーン、第3四半期利益は前年比112%増 資産売却で

発行済 2021-10-22 09:27
更新済 2021-10-22 09:36
© Reuters. 米ブラックストーン・グループが21日発表した第3・四半期決算は、分配可能利益が倍以上に増加し、過去最高となった。写真はシュワルツマンCEO。ニューヨークで2019年9月撮

[21日 ロイター] - プライベートエクイティ(PE)や不動産といったオルタナティブ資産運用世界最大手の米ブラックストーン・グループが21日発表した第3・四半期決算は、分配可能利益が倍以上に増加し、過去最高となった。

ブラックストーンなどのPE企業は低金利と景気回復を背景に高値で資産売却を進めている。

1株当たりの分配可能利益は前年同期比112%増の1.28ドル。リフィニティブによるアナリスト予想平均の0.91ドルを上回った。

スティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)はアナリスト向け電話会見で「利上げの可能性も含む将来のサイクルに対してわれわれのポートフォリオが良いポジションになっていると信じている」と述べた。

ブラックストーンは、パナソニックに対する米サプライチェーンソフトウエア企業ブルーヨンダー株売却を含め、第3・四半期に218億ドル相当の資産を売却したと明らかにした。

また、データセンター運営のQTSリアルティ・トラストの67億ドル規模の非公開化、一戸建て住宅の賃貸を手掛けるホーム・パートナーズ・オブ・アメリカの60億ドルでの買収を含め、新規投資に371億ドルを費やしたことも明らかにした。

第3・四半期のPEファンド時価総額は9.9%増加。S&P総合500種採用銘柄の0.23%増を上回った。

一般会計原則(GAAP)に基づく純利益は約2倍の14億ドル。投資利益に押し上げられた。

運用資産総額は7307億ドルで、3カ月前の6488億ドルから増加した。

同社は四半期配当を1株当たり1.09ドルとした。

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