[ロンドン 1日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが1日発表した10月の英国の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は57.8で、前月の57.1から上昇した。速報値とほぼ変わらず、5カ月ぶりの上昇となった。
ただ、供給制約に直面する中、生産指数が52.7から51.3に低下。8カ月ぶりの低水準となった。
また、マークイットによると、投入価格が過去最大に近い伸びを示す中、産出価格の伸びが調査開始から20年以上の歴史で最も大きくなった。
一部の企業は港からの出荷の遅れや輸送能力問題で海外の顧客が注文を取り消したり、延期したりしたと回答した。
半面、新規受注の伸びが小幅に改善したほか、雇用も拡大した。ただ、IHSマークイットのディレクター、ロブ・ドブソン氏は「サプライチェーン、ブレグジット、新型コロナウイルスの逆風が向こう数カ月で強まればこれら前向きな兆候はリスクにさらされる可能性がある。特に高インフレが借り入れコストの上昇につながればなおさらだ」と語った。
投資家は英中銀が4日に利上げすると見込んでいるが、一部エコノミストは英景気回復の減速規模がより明らかになるまで見送る可能性があると考えている。