[ロンドン 9日 ロイター] - 英小売協会(BRC)が9日発表した10月の小売売上高は前年比1.3%増だった。インフレに対する懸念が強まっているものの、前月の0.6%増から、伸びが加速した。
BRCと共同でデータを収集しているKPMGの英小売り担当トップ、ポール・マーティン氏は「家計が支出を圧縮しているとの報告が多いが、まだ現実のものとはなっていない。消費者は喜んで買い物を続けているようだ」と述べた。
同氏は、在庫が限られており、価格決定力が強まっているとし、年末商戦で値引きが行われる可能性は低いとの見方を示した。
バークレイカードの家計支出調査によると、家計支出は2019年10月との比較で14.2%増加した。
「007」最新作公開で、娯楽への支出が増加したほか、デジタル・サブスクリプションへの支出も拡大。行動制限の解除を背景に旅行への支出も増加した。