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景気は持ち直しもテンポ弱い、政策で下支え必要=山際経財相

発行済 2021-11-15 09:44
更新済 2021-11-15 10:18

[東京 15日 ロイター] - 山際大志郎経済財政相は15日、7─9月期の実質国内総生産(GDP)1次速報について談話を公表し、景気は持ち直しの動きが続いているものの、そのテンポは弱まっていると指摘、「政策による下支えが必要な状況にある」との認識を示した。

その上で、今後については、経済社会活動の再開や世界経済の改善などで景気は持ち直しが期待されるとした。ただ、世界的な供給制約や資源価格上昇による経済の下振れリスクや新型コロナウイルス感染再拡大のリスクにも十分注意する必要があると指摘した。

内閣府が同日発表した2021年7―9月期実質国内総生産(GDP)1次速報は前期比0.8%減、年率換算で3.0%減のマイナス成長となった。GDP統計の多くを占める個人消費が2四半期ぶりに減少に転じたほか、設備投資もマイナスに寄与した。

山際経済相は、GDP公表後の会見で、今週にも取りまとめられる経済対策について、エネルギー価格の高騰や原材料価格上昇への対応、半導体をはじめとする部品供給の手立ても入ると述べた。

また、新型コロナウイルスの感染拡大が諸外国で起きているため、「世界経済の下振れリスクは当然、注視しないといけない」とし、それらに注視しながら「適切に打たなければいけない対応策があれば、しっかりと柔軟に打っていかないといけない」との見解を示した。

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