[東京 25日 ロイター] - 日本百貨店協会が25日発表した10月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比2.9%増の3848億円と、3か月ぶりにプラスになった。
10月は、緊急事態宣言が解除され、主要顧客層の外出機会が増加したことに加え、各社が企画した施策や物産展などの催事が奏功した。高額商材の増勢が続いているほか、気温低下で衣料品など秋冬商材も好調だった。
商品別にみると、宣言解除で外出意欲が高まり、旅行用品や靴、アクセサリーなどが堅調だった。気温の低下に伴ってコートやブルゾン、ジャケット、セーターも動いた。また、高級時計や宝飾、ラグジュアリーブランドなど高額品は高い伸びが続いている。
調査対象の百貨店は73社・189店舗。東京地区は前年比4.9%増と、2カ月連続のプラスとなった。