[25日 ロイター] - メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が25日に発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)確報値(季節調整済み)は、前期比0.4%縮小した。サービス業の低迷やサプライチェーン(供給網)問題が景気を圧迫し、速報値(0.2%減)から下方改定された。
ロイターがまとめたアナリスト予想は0.3%減だった。
世界的なサプライチェーンの混乱は自動車業界を中心に製造業の回復に影響を及ぼしている。また、新型コロナウイルスの感染再拡大に伴いサービス業も夏季に低調だった。
ゴールドマン・サックスのアルベルト・ラモス氏はリサーチノートで「今後、サプライチェーンの制約、コスト圧力、政策の不確実性、軟調な景況感が産業部門全般への重荷になる可能性が高い」と指摘した。ただ、今後数四半期で景気は回復すると予想している。
GDP統計を受けて、中銀に対して12月の政策会合でインフレ抑制に向けて大幅利上げを求める声が弱まる可能性がある。