[東京 26日 ロイター] - 総務省が26日発表した11月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は前年同月比0.3%上昇となった。3カ月連続のプラス。電気代やガソリンなどエネルギー価格が上昇し、2020年7月以来の大きな上昇幅となった。
ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値は前年同月比0.4%上昇だった。
「エネルギー」は13.9%上昇となり、1981年3月以来40年8カ月ぶりの上昇率。このうちガソリンは28.2%上昇、灯油は24.7%上昇、電気代は13.1%上昇、都市ガス代は10.3%上昇となり、前月から伸び率を拡大した。
宿泊料は、政府の観光需要喚起策「GoToトラベル」で前年に大幅に下落した反動で57.6%上昇した。
携帯電話通信料は53.6%下落し、総合指数を1.13ポイント押し下げた。大手携帯キャリアの新しい低価格プランが押し下げにつながった。
総合指数は前年同月比0.5%上昇。光熱・水道や食料などが押し上げに寄与した。まぐろなどの「生鮮魚介」は11.8%上昇、りんごなどの「生鮮果物」は同6.6%上昇した。生鮮食品およびエネルギーを除く総合指数は同0.3%低下だった。
(杉山健太郎 編集:内田慎一)