[チューリヒ 26日 ロイター] - スイスの銀行大手UBSが26日発表した第1・四半期決算は17%の増益と、2007年以来の大幅な黒字となった。トレーディングが好調だった。
市場では、ウクライナ戦争を巡る不透明感で減益になると予想されていた。
純利益は21億3600万ドル。同行がまとめた市場予想は17億9000万ドルだった。
ラルフ・ハマーズ最高経営責任者(CEO)は声明で「第1・四半期は引き続き、戦略の実行や顧客への安定提供、リスク管理に専念した」と表明。「今回の好調な決算は、背景にかかわらず、われわれが目標を達成できることを物語っている」と述べた。
投資銀行部門の税引き前利益は126%増。合併・買収(M&A)や新規株式公開(IPO)が低迷し、資本市場・助言業務の収入が30%落ち込んだが、グローバルマーケット業務のトレーディング収入が59%増加した。
前年は米投資会社アルケゴスの破綻で7億7400万ドルの損失を計上していた。この損失の影響を除くベースでは、グローバルマーケット業務の収入は4%増加した。