[ロンドン 4日 ロイター] - S&Pグローバルが4日発表した4月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は速報値と同じく55.8で、3月の54.9から上昇した。サービス業が新型コロナウイルス規制の一段の緩和を受けて好調だった。
サービス部門PMIは57.7で3月の55.6から上昇し昨年8月以来の高水準だった。
2日発表の製造業PMIは15カ月ぶり低水準だった。
S&Pグローバルのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「ユーロ圏経済は、ウクライナ紛争に直面しながら驚くべき耐性を示した。これは4月中にコロナ規制が一段と緩和されサービス業が活況を呈したおかげだ」と述べた。
サービス業では事業の見通しがさらに改善。指数は60.8から62.3に上昇した。
ただコストの上昇を顧客に転嫁する動きは続いている。総合PMIの生産価格指数は65.7から68.5に上昇し、2002年終盤の統計開始以来最高となった。
ウィリアムソン氏は「第2・四半期に成長が加速する見込みであり、また調査は物価高騰の継続を示している。欧州中央銀行(ECB)は早ければ7月にも利上げを開始する可能性がある」と述べた。