[6日 ロイター] - 豪投資銀行大手マッコーリー・グループは6日、コモディティー(商品)取引と合併・買収(M&A)の増加で通期利益が予想を上回る過去最高を記録したと発表した。ただ、利益は今後減少すると警告した。
発表を受け、同日の株価は一時8%下落し、過去2年で最大の落ち込みを記録した。
通期(3月末まで)の純利益は56%増の47億1000万豪ドル(34億米ドル)で、ビジブル・アルファの予想(44億5000万豪ドル)を上回った。商品取引部門の営業利益が50%増加した。
一方で、現在全体の3分の1を超えるコモディティー部門からの利益が「大幅に減少する」と予想。M&A案件も今年度は減少するだろうと警告した。
オード・ミネットのアナリストは、マッコーリーの2023年度の年間利益が現在の予想である約42億豪ドルと「同等かやや上回る」と予想し、上方修正される可能性があると指摘した。
最終配当は1株当たり3.50豪ドルで、前年度の3.35豪ドルから増加した。