[キーウ(キエフ) 13日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアのプーチン大統領と直接会談する意向を改めて表明した。ただ、いかなる協議もロシア軍の撤退が前提になるとの考えを示した。
ゼレンスキー大統領はイタリアのテレビ局RAI1のインタビューで「プーチン大統領と仲介者を交えずに会談する用意がある。最後通牒ではなく、対話の枠組みで会談したい」と述べた。
インタビューはウクライナで13日に放映された。
ゼレンスキー氏はウクライナの領土保全について妥協しないとし、プーチン氏が面目を維持した上で和平協定を結べるようウクライナは譲歩すべきとの提案を退けた。
また、戦争終結に向けた取り組みやプーチン氏との協議が複雑化する場合、ロシアが2014年に併合したクリミアを協議事項から除外することをウクライナが提案したことも明らかにした。ただ「クリミアがロシア連邦の一部だとウクライナが認めることは絶対にない」と述べた。
プーチン大統領は13日、ドイツのショルツ首相と電話会談を実施。ロシア大統領府によると、プーチン氏はウクライナが紛争終結に向けた交渉を阻止しているとの考えを示した。