[シドニー 27日 ロイター] - オーストラリアのウォン外相は27日、訪問先のフィジーで、ソロモン諸島と中国が締結した安全保障協定について地域的な影響があるとの懸念を示した。
ウォン氏は記者団に対して、豪新政権が太平洋地域を優先していることを示すために就任直後にフィジーを訪問したと説明した。
オーストラリアは太平洋地域の各国がどの国と協定を結ぶか自ら決定することを尊重するものの、安全保障協定がもたらす影響を懸念していると語った。
「世界情勢は変化している。戦略的競争が激化し、国際規範が乱れており、ロシアのウクライナ侵攻はその表れだ。そうした中でわれわれは一緒に道を見いだすことを願っている」と述べた。
一方、ソロモン諸島を訪問中の中国の王毅外相は前日、安全保障協定に対する「中傷や攻撃」は「行き止まりとなり、いかなる妨害や破壊工作も失敗に終わる」と述べた。