■業績動向
1. 2022年1月期の業績(非連結)概要
ハウテレビジョン (TYO:7064)の2022年1月期の業績(非連結)は、売上高が2021年1月期比31.8%増の1,144百万円、営業利益が46百万円の黒字(2021年1月期は215百万円の損失)、経常利益が44百万円の黒字(同218百万円の損失)、当期純利益が79百万円の黒字(同235百万円の損失)だった。
売上面では新卒サービス「外資就活ドットコム」及び中途サービス「Liiga」とも大幅伸長して高成長を達成した。
利益面では増収効果に加えて、2021年1月期に実施した戦略的先行投資(採用増加による採用費や人件費の増加、外注費の増加、その他一時費用の増加)が一巡したことも寄与して黒字転換した。
成長に向けた戦略的先行投資としての人員の採用増は2021年1月期におおむね計画どおり完了し、2022年1月期はおおむね計画水準の60人前後で推移している。
なお期初計画(売上高1,301百万円、営業利益10百万円、経常利益7百万円、当期純利益2百万円)に対しては、コロナ禍に伴って新卒サービス「外資就活ドットコム」のオフラインイベントを単価の低いオンラインイベントにシフトした影響や、受注の一部の売上計上時期が2023年1月期にズレ込んだ影響などで売上高は期初計画を下回ったが、戦略的先行投資の一巡、利益率の高いオンラインイベントへのシフト、コストコントロールなどの効果で各利益は期初計画を大幅に上回って着地した。
2. サービス別動向
新卒サービス「外資就活ドットコム」の売上高は23.8%増の896百万円、中途サービス「Liiga」の売上高は74.6%増の248百万円だった。
クチコミ・SNSによる知名度向上に加えて、ジョブ型(専門職)採用需要を見据えた先端IT職への事業ドメイン拡大、新規CtoCサービスとしての知見共有プラットフォーム立ち上げなども寄与して大幅伸長した。
なお新卒サービス「外資就活ドットコム」の複数卒年会員数は累計92,852人(2021年1月期比5,080人減)、累計送客数は812,408人(同47,943人減)、MAU(Monthly Active User:月間サービス利用会員数)数は27,778人(同5,691人減)で、中途サービス「Liiga」の登録会員数は65,823人(同10,195人増)、第4四半期のMAU数は7,381人(同769人減)、マッチング数は4,575人(同1,002人増)となった。
3. 財務の状況
財務面で見ると、2022年1月期末の資産合計は2021年1月期末比58百万円増加して786百万円、負債合計は30百万円減少して399百万円、純資産合計は88百万円増加して386百万円となった。
資産では売掛金が61百万円増加、負債では未払消費税等が58百万円発生したが、未払金が37百万円減少、長期借入金が71百万円減少した。
純資産では当期純利益計上に伴って利益剰余金が79百万円増加した。
この結果、自己資本比率は8.2ポイント上昇して48.8%となった。
また営業活動によるキャッシュ・フローは130百万円の収入となった。
現在は成長過程のため期によって大きな変動も見られるが、特に大きな課題とは言えないだろう。
なお、今後の資本政策の柔軟性及び機動性の確保を目的として、会社法第447条第1項の規定に基づいて、資本金の額249,137,840円を199,137,840円減少して50,000,000円(効力発生日2022年4月27日)とした。
純資産の部における勘定科目間の振替処理であり、本件による発行済株式総数及び純資産額に変更はない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
1. 2022年1月期の業績(非連結)概要
ハウテレビジョン (TYO:7064)の2022年1月期の業績(非連結)は、売上高が2021年1月期比31.8%増の1,144百万円、営業利益が46百万円の黒字(2021年1月期は215百万円の損失)、経常利益が44百万円の黒字(同218百万円の損失)、当期純利益が79百万円の黒字(同235百万円の損失)だった。
売上面では新卒サービス「外資就活ドットコム」及び中途サービス「Liiga」とも大幅伸長して高成長を達成した。
利益面では増収効果に加えて、2021年1月期に実施した戦略的先行投資(採用増加による採用費や人件費の増加、外注費の増加、その他一時費用の増加)が一巡したことも寄与して黒字転換した。
成長に向けた戦略的先行投資としての人員の採用増は2021年1月期におおむね計画どおり完了し、2022年1月期はおおむね計画水準の60人前後で推移している。
なお期初計画(売上高1,301百万円、営業利益10百万円、経常利益7百万円、当期純利益2百万円)に対しては、コロナ禍に伴って新卒サービス「外資就活ドットコム」のオフラインイベントを単価の低いオンラインイベントにシフトした影響や、受注の一部の売上計上時期が2023年1月期にズレ込んだ影響などで売上高は期初計画を下回ったが、戦略的先行投資の一巡、利益率の高いオンラインイベントへのシフト、コストコントロールなどの効果で各利益は期初計画を大幅に上回って着地した。
2. サービス別動向
新卒サービス「外資就活ドットコム」の売上高は23.8%増の896百万円、中途サービス「Liiga」の売上高は74.6%増の248百万円だった。
クチコミ・SNSによる知名度向上に加えて、ジョブ型(専門職)採用需要を見据えた先端IT職への事業ドメイン拡大、新規CtoCサービスとしての知見共有プラットフォーム立ち上げなども寄与して大幅伸長した。
なお新卒サービス「外資就活ドットコム」の複数卒年会員数は累計92,852人(2021年1月期比5,080人減)、累計送客数は812,408人(同47,943人減)、MAU(Monthly Active User:月間サービス利用会員数)数は27,778人(同5,691人減)で、中途サービス「Liiga」の登録会員数は65,823人(同10,195人増)、第4四半期のMAU数は7,381人(同769人減)、マッチング数は4,575人(同1,002人増)となった。
3. 財務の状況
財務面で見ると、2022年1月期末の資産合計は2021年1月期末比58百万円増加して786百万円、負債合計は30百万円減少して399百万円、純資産合計は88百万円増加して386百万円となった。
資産では売掛金が61百万円増加、負債では未払消費税等が58百万円発生したが、未払金が37百万円減少、長期借入金が71百万円減少した。
純資産では当期純利益計上に伴って利益剰余金が79百万円増加した。
この結果、自己資本比率は8.2ポイント上昇して48.8%となった。
また営業活動によるキャッシュ・フローは130百万円の収入となった。
現在は成長過程のため期によって大きな変動も見られるが、特に大きな課題とは言えないだろう。
なお、今後の資本政策の柔軟性及び機動性の確保を目的として、会社法第447条第1項の規定に基づいて、資本金の額249,137,840円を199,137,840円減少して50,000,000円(効力発生日2022年4月27日)とした。
純資産の部における勘定科目間の振替処理であり、本件による発行済株式総数及び純資産額に変更はない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)