[29日 ロイター] - スペイン国家統計局が29日に発表した速報値によると、6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比10.2%上昇した。伸び率が10%を超えるのは1985年4月以来。5月は8.7%上昇していた。
ロイターがまとめたアナリスト予想の9.0%も上回った。
変動の激しい食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比5・5%上昇し、1993年8月以来の高い伸びとなった。4.9%上昇していた5月から加速した。
欧州連合(EU)基準CPIは前年同月比10.0%上昇した。5月は8.5%上昇だった。
カルビニョ経済相は議会で「この数週間のニュースは明るいものではない。ロシアのガス・石油輸出削減で、エネルギー価格の上昇が加速している」と述べた。
統計局は、インフレ率が記録的水準に達している主因は燃料と食品・飲料(アルコール除く)の価格上昇だと指摘。ホテル、カフェ、レストランの価格上昇もインフレ押し上げに寄与していると分析した。