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第1四半期の英GDP確報値、前期比+0.8% 経常赤字は過去最大

発行済 2022-06-30 15:30
更新済 2022-06-30 18:09
© Reuters.  6月30日、英国立統計局(ONS)が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)確報値は前期比0.8%増だった。写真は2016年10月、ロンドンで撮影(2022年 ロイタ

[30日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が30日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)確報値は前期比0.8%増だった。

速報値から修正はなかった。ロイターがまとめた市場予想と一致した。

同時に発表となった第1・四半期の英経常収支は517億ポンド(628億ドル)の赤字。赤字幅は対GDP比で8.3%と、1955年の統計開始以来、最大となった。燃料輸入コストの急増などが響いた。

ONSは、欧州連合(EU)離脱後にモノの輸入と外国直接投資のデータ収集が変更になったため、通常より統計の不確実性が高いとし、調査を進めていることを明らかにした。

ロイターがまとめた市場予想は400億ポンド弱の赤字だった。

パンセオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、サミュエル・トゥームズ氏は、石油・ガス価格が今年初め以降さらに上昇していると指摘。旅行の再開で資金が流出するため、経常収支にさらに圧力がかかるとの見方を示した。

© Reuters.  6月30日、英国立統計局(ONS)が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)確報値は前期比0.8%増だった。写真は2016年10月、ロンドンで撮影(2022年 ロイター/Hannah McKay)

「今後数四半期、経常赤字の問題が大きく立ちはだかるため、ポンドは引き続き世界的なリスク選好度に非常に敏感になるだろう」としている。

ポンドの半年間の対ドルでの下落幅は2016年以降で最大となる見通し。

ONSは、家計の可処分所得が実質ベースで4四半期連続で減少したことも明らかにした。これは過去最長記録。インフレが家計に打撃を与えていることが浮き彫りとなった。

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