[上海 11日 ロイター] - 中国の自動車業界団体、中国汽車工業協会(CAAM)が11日公表した6月の国内自動車販売台数は4カ月ぶりに増加した。新型コロナウイルス規制が緩和される中、当局が減税と補助金で自動車購入を後押しした。ただ2022年の販売数予想は下方修正した。
6月の販売台数は前年同月比23.8%増の250万台。今年上半期の販売台数は前年同期比6.6%減少した。
6月は前月比では34.4%増だった。
電気自動車などの新エネルギー車は前年比129.2%増となった。
CAAMは今年の販売台数を前年比3%増の2700万台と予想し、昨年12月に示した2750万台(5.4%増)から引き下げた。21年は4.4%増、20年は1.9%減だった。
商用車の需要低迷が下方修正の要因と説明し、商用車の販売台数は16%減の400万台と予想した。
CAAMによると、販売促進策は商用車の需要にはほとんど寄与しておらず、物流やインフラといった国の支援がさらに必要なセクターの回復を待っている状態だ。
一方、新エネルギー車の販売台数は56%超増加し550万台と予想した。前年の47%を上回る伸びを見込む。乗用車の販売は7%程度の増加を予想した。
6月の販売は好調だったが、国内での新型コロナウイルス再流行で需要が再び打撃を受けることが懸念される。
CAAMによると、中国自動車業界は半導体不足および電気自動車用バッテリーを中心とする原材料コスト高という、これまで通りの課題にも直面する見通し。