[シドニー 12日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB) が12日発表した6月の豪企業景況感指数は2ポイント低下し、プラス13となった。コスト高と消費動向を巡る懸念が小売部門を直撃した。
長期平均は引き続き大幅に上回った。
信頼感指数は5ポイント低下のプラス1で、コスト上昇が響いた。
NABのチーフエコノミスト、アラン・オスター氏は「インフレと利上げによる先行き不透明感で、6月の信頼感は平均を下回った」と指摘した。
小売部門の信頼感は20ポイント余り低下し、マイナス圏に沈んだ。家計消費の見通しを巡る懸念を反映した。
ただ、企業活動が底堅く推移していることも示された。販売指数は3ポイント低下したもののプラス18と、なお歴史的な高水準にある。
雇用指数は1ポイント低下のプラス10と強い内容で、失業率が1970年代以来の低水準を更新する可能性が示された。