[22日 ロイター] - 米S&Pグローバルが22日に発表した7月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.5と6月改定値の52.3から低下し、景気拡大・縮小の節目となる50を約2年ぶりに下回った。
製造業が引き続き緩やかに成長する一方でサービス業が急減速し、高インフレや金利上昇、消費者信頼感の悪化などを背景に経済が停滞している状況を示唆した。
低下は7月で4カ月連続。サービス業PMIの落ち込みが顕著で、前月の52.7から47.0に低下し、2020年5月以来の低水準となった。
一方、製造業PMIは52.7から52.3に低下。節目の50を引き続き上回っているものの、20年7月以来の低水準となった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は、サービス業PMIで52.6、製造業PMIで52.0だった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ事業エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「7月のPMI速報値は景気悪化懸念を示している」と指摘。「パンデミック(世界的大流行)を受けたロックダウン(都市封鎖)時期を除けば、生産は09年の世界金融危機以来見られなかった速度で落ち込んでいる」と述べた。