[ロンドン 3日 ロイター] - S&Pグローバルが3日発表した英国の7月のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.6で、6月の54.3から低下し、ロックダウン下だった2021年初頭以来、17カ月ぶりの低水準となった。速報値の53.3からも下方修正された。
歴史的な物価高を受けイングランド銀行(英中央銀行)は利上げを繰り返し、経済は減速している。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのティム・ムーア氏は「物価高を受けた家計の裁量的支出の減少と企業の経費抑制努力が需要を圧迫している」と指摘した。
コストの上昇ペースは、歴史的にみて依然高水準だが昨年12月以降で最も穏やかだった。販売価格も過去5カ月で最も穏やかな伸びとなった。
調査では「値上げへの顧客の抵抗が強まり、それに伴い需要が減少している」との指摘が多く出たという。
サービス業と製造業を対象とする総合PMIも53.7から52.1に低下し、21年2月以来の低水準となった。