[ベルリン 8日 ロイター] - 調査会社センティックスが8日発表した8月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス25.2と、前月のマイナス26.4から小幅な上昇にとどまった。
ロイターがまとめた市場予想はマイナス24.7だった。
センティックスのマネジングディレクター、マンフレッド・ヒューブナー氏は発表文で「ユーロ圏の経済状況は依然として厳しい」との見方を示し、わずかな上昇では危機が去った兆候と受け止めることはできないと指摘した。
「ユーロ圏の景気後退の可能性はまだ高い」と述べ、消費者信頼感の弱さ、インフレ、エネルギー価格高を理由に挙げた。
現況指数はマイナス16.3へ小幅上昇した。前月はマイナス16.5と2021年3月以来の低水準だった。期待指数もマイナス33.8と小幅な改善にとどまった。
ドイツでは総合指数がマイナス24.4へ低下し、20年5月以来の低水準となった。
調査は1262人の投資家を対象に4日─6日に実施した。