[パリ 23日 ロイター] - S&Pグローバルが23日発表した8月のフランス総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.8と、好不況の分かれ目となる50を1年半ぶりに割り込んだ。
製造業の需要が低迷したほか、インフレ圧力も事業を圧迫する要因となった。
前月は51.7、市場予想は50.8だった。
サービス業PMIは51.0で、前月の53.2から低下。市場予想の53.0を下回った。
製造業PMIは49.0と、前月の49.5から低下。市場予想と一致した。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのシニアエコノミスト、ジョー・ヘイズ氏は「1年半ぶりに経済が縮小した。サービス業の活動は小幅に拡大したが、製造業が急激に縮小した」と指摘。
「高インフレで消費者と企業の購買力が低下した。物価圧力がピークを過ぎた兆しがさらに出ているが、インフレは高止まりしており、企業は現在の価格水準では発注を見送る顧客が増えていると報告している」と述べた。