[パリ 1日 ロイター] - S&Pグローバルが1日発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は、50.6と速報値の49.0から大幅に上方修正され、好不況の分かれ目となる50を上回った。7月は49.5だった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのシニアエコノミスト、ジョー・ヘイズ氏は「8月のPMIは仏製造業がなお低調なことを示している。新規受注は再び大きく減少しており、一段と悪化する余地があることを多くの指標が示している」と分析した。
「明るい面は生産と新規受注の減少幅が7月から縮小したことだ。製造業の落ち込みが浅いものにとどまるという期待が持てるかもしれない」と指摘した。また物価上昇圧力はピークを迎えた可能性があるとの見方を示した。
8月の新規受注指数は44.8で7月から1.8ポイント上昇した。生産指数は46.6で2ポイント上昇したが、ともに3ヵ月連続で50を下回った。