[マドリード 1日 ロイター] - スペインのサンチェス首相は1日、現在21%のガス付加価値税(VAT)を10月から5%に引き下げると述べた。ガス料金の高騰による家計の負担を和らげるのが狙い。
サンチェス氏はラジオのインタビューで「これによって国民の燃料代は下がる」と述べ、ウクライナでの戦争による燃料代高騰というコストを政府が「公平に負担」したいと説明した。
モンテロ財務・公共行政相は同日記者団に、この税率引き下げにより税収が1四半期当たり約1億9000万ユーロ(1億9000万ドル)減るとの見通しを示した。
スペイン政府は、過去1年間で電気代のVATも2度引き下げて5%としている。
欧州に対する天然ガスの主な供給国であるロシアがウクライナに侵攻して以降、スペインでもエネルギー価格が急騰している。