[ロンドン 5日 ロイター] - S&Pグローバルが5日発表した8月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.9と、18カ月ぶりの低水準だった。
2カ月連続で好不況の分かれ目となる50を下回った。生活費危機と厳しい経済見通しで消費者が購入に慎重になり、需要が減少した。
速報値の49.2から下方修正された。7月は49.9だった。
S&Pグローバルのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「2カ月連続で業況が悪化したことで、第3・四半期の域内総生産(GDP)が縮小する可能性が高まった」と指摘。
「8月は生産の減少ペースが増した。最近のインフレ高進と経済見通しを巡る不透明感拡大を背景に企業と家計が支出を縮小した」と述べた。
新規受注指数は46.9と、47.6から低下。2020年11月以来の低水準だった。
サービス部門PMIは49.8と、前月の51.2から低下。速報値の50.2から下方修正された。21年3月以来初めて50を下回った。
サービス部門の投入・産出価格指数は、依然として高水準だったものの、ともに低下した。投入価格指数は72.5と、74.7から低下。2月以来の低水準となった。