[ナイロビ 13日 ロイター] - ウィリアム・ルト氏が13日、ケニアの第5代大統領に就任した。
8月9日に投票が行われた大統領選では、ルト氏はライラ・オディンガ元首相の得票率を僅差で上回ったが、オディンガ氏は最高裁に選挙結果に対して異議を申し立てた。最高裁は今月5日、元首相の訴えを棄却し、ルト氏の勝利を全会一致で支持する判断を下した。
ケニアは東アフリカで最も裕福で安定した国家とされるが、最近では食料や燃料の価格が高騰、失業率も高く、公的債務が拡大している。ルト氏はこうした経済難への対応を迫られることになる。
ルト氏は就任式典で「村の少年がケニアの大統領になった」と述べ、支持者からの歓声を浴びた。深刻な干ばつで食料危機が悪化する中、来週にも4000万袋の肥料を半額で提供することを約束した。