[ヨハネスブルク 13日 ロイター] - アフリカ開発銀行は13日、気候変動の影響でアフリカの経済成長が人口1人当たりで5-15%損なわれているとの見解を発表した。
アフリカは他地域に比べて近年、干ばつや洪水やサイクロンなどの気候変動被害がより大きくなっている。
同行担当者は声明で、アフリカが受け取った気候変動関連の融資などのファイナンスは2016-19年に約183億ドルだったと指摘。しかし、20-30年で見て同関連ファイナンスの不足分は1兆3000億ドルに達するとした。「持続可能な開発という流れに沿った気候変動対策への投資が、この打撃に対処する最良の方法だ」とも表明した。
先進諸国は2009年に発展途上国向けに総額1000億ドルの気候変動関連の融資などを約束したが、実行されたのは一部にとどまり、25年には計画の期限切れが迫っている。