[東京 26日 ロイター] - auじぶん銀行が26日発表した9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.0と、前月の51.5から低下した。一方、サービス業PMIは51.9となった。製造業、サービス業ともに新型コロナウイルス感染症対応の制限措置が緩和されたことが好材料となっているものの、物価高や世界的な経済成長の悪化が圧迫要因となっている。
製造業PMIは低下したものの、景気判断の分かれ目である50は20カ月連続で上回った。新規受注は47.0、生産は48.9で、ともに3カ月連続で50を下回った。
サービス業PMIは、8月の49.5から上昇し、2カ月ぶりに50を上回った。企業からは、感染症対応の制限措置が緩和されたことが良い方向に影響したとのコメントが寄せられた。
調査を委託されているS&Pグローバルのエコノミストは「インフレの圧力や世界的な経済成長の悪化が製造業とサービス業の事業活動に影響し、全体的には低成長にとどまった。台風14号も大きな混乱を招き、経済に影響を与えそうだ」と指摘している。
(杉山健太郎)