[バンコク 26日 ロイター] - タイ商務省が26日発表した9月の輸出は前年同月比7.8%増と、予想以上の増加となった。世界的な経済活動の活発化、供給問題の改善、バーツ下落が支援したが、中国への輸出は引き続き減少した。
9月の輸出の伸び率は、ロイターがまとめたエコノミスト予想の4.20%を上回り、8月実績の7.5%から加速した。
1─9月の輸出は前年比10.6%増だった。
チュリン・ラクサナウィシット商務相は、通年の輸出は8%増となり、伸び率は同省の目標の倍を達成すると指摘。「輸出は10─12月も順調に増加し、経済の主なけん引役であり続けるだろう」と語った。
9月の輸出を品目別でみると、農産物・農工業品は前年比1.8%増、工業製品は9.4%増加した。
国別では、対米輸出は前年比26.2%増加し、東南アジア向けは16.1%増。中国向けは13.2%減少した。
9月の輸入は15.6%増で、予想の20.0%増を下回った。貿易収支は8億5300万ドルの赤字、予想は29億ドルの赤字だった。