[ワシントン 23日 ロイター] - 米商務省が23日に発表した10月の耐久財受注統計で、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注は前月比0.7%増加した。市場予想は横ばいだった。金利上昇で需要が冷え込んでいるにもかかわらず、第4・四半期序盤の企業の設備投資が堅調に推移していることが示唆された。
9月は0.8%減少していた。データはインフレ調整されていない。
10月の前年同月比は9.2%増だった。
機械、コンピューター、電子製品、電気機器、家電、部品の受注が増加した一方、第一次金属は減少した。
国内総生産(GDP)で設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷は1.3%増。9月は0.1%減だった。
耐久財受注は1.0%増。9月は0.3%増だった。輸送用機器は2.1%増。9月は2.5%増だった。
自動車は0.6%増。変動が大きい民間航空機は9月の23.4%増に続き7.4%増加した。
米航空機大手ボーイングのウェブサイトによると、10月の航空機受注は122機。9月は96機だった。
LPLファイナンシャルのチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は「第4・四半期の成長の軌道は減速しているが縮小はしていない。世界的な経済活動の鈍化は2023年のリセッション(景気後退)リスクを高めるが、現時点ではリセッションに陥っていない」と述べた。