[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米信用調査会社トランスユニオンは14日、来年の米個人ローンおよびクレジットカードの延滞率が2010年以来の高水準になるとの見通しを示した。
同社のリポートによると、今年はクレジットカードの新規発行が過去最多の8750万枚、個人ローン組成が2210万件に上った。
米国調査・コンサルティング責任者ミシェル・ラネリ氏は、金利の急上昇や根強い高インフレ、景気後退懸念など消費者は金銭面で大きな困難に直面していると述べた。
トランスユニオンは来年のクレジットカード発行が今年から減少する見込みとする一方、延滞率は来年末時点で2.6%と、今年末の2.1%から上昇する可能性があると予想。
無担保個人ローンの延滞率も今年末の4.1%から4.3%に上昇する可能性が高いとした。
自動車ローンについては、60日以上の延滞率が今年第4・四半期に1.95%に上昇し、来年末までに1.9%に低下すると見込んだ。
金利上昇は住宅購入も圧迫する見通しで、来年の住宅ローン組成は400万件強と予想。昨年は800万件だった。