[ロンドン 3日 ロイター] - 米S&Pグローバル/CIPSが3日発表した2022年12月の英製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は45.3と、11月の46.5から低下した。2020年の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期の2カ月を除いた場合、景気後退期だった09年5月以来の低水準。
新規受注の急減と、雇用削減が進んでいるのが低下につながった。
22年12月の改定値は同月発表された速報値の44.7より高かったものの、今月2日発表されたユーロ圏PMIの47.8を下回った。
S&Pのディレクター、ロブ・ドブソン氏は「新規受注が弱まり、過去14年で最も大幅な落ち込みの一つとなった」とし、「内需の弱さに加えて海外からの新規受注がさらに著しく減少したのが要因で、心配されるほど急減した」と指摘した。
約1年先はやや明るくなるとの見通しが示された。サプライチェーン(供給網)の問題の改善とインフレ圧力が20年終盤以来の低水準となったのに伴い、将来の生産予想は5カ月ぶりの高水準となった。
一方、中国、米国、欧州本土、アイルランド、国内からの受注が減り、雇用削減数は20年10月以来の高水準となった。