[北京 18日 ロイター] - 中国の地方政府の報告書によると、大半の省が今年の経済成長目標を5%以上に設定した。厳格な新型コロナウイルス感染対策の解除を受けて、消費喚起を重視する地方政府が目立った。
経済規模が特に大きい広東省と江蘇省は、それぞれ経済成長目標を5%以上、5%前後に設定。
上海市は5.5%以上の経済成長を目指す。消費の回復を優先する方針を示した。
浙江省の経済成長目標は5%以上。昨年の目標は6%前後だったが、成長率は目標の半分にとどまった。
北京市と天津市は、それぞれ4.5%以上、4%前後を目標とした。両市は昨年、定期的に大規模な新型コロナ検査を実施。厳格な感染対策を導入したが、感染拡大が相次いだ。
海南省の経済成長目標は9.5%前後。同省のリゾート地・三亜市は昨年8月、ロックダウン(都市封鎖)で多数の観光客の移動を制限した。
関係筋によると、中央政府は今年、少なくとも5%の経済成長を目指す可能性が高い。