[ワシントン 19日 ロイター] - 米商務省が19日発表した2022年12月の一戸建て住宅の着工件数は前月比11.3%増の年率換算で90万9000戸となり、8月以来4カ月ぶりの高水準となった。しかし、住宅市場の大半を占める一戸建ての着工件数増加は一時的になる可能性が高く、住宅ローン金利の上昇傾向を背景に着工件数の先行指標となる建設許可件数は減少が続いた。
5戸以上の集合住宅の着工件数は18.9%減の46万3000戸と落ち込んだ。
全体の着工件数は1.4%減の138万2000戸となり、ロイターがまとめた市場予想は135万9000戸だった。22年通年は前年より3.0%減った。
一戸建ての建設許可件数は年率73万戸と前月より6.5%減り、20年4月以来の低水準。パンデミック(世界的大流行)に伴う落ち込みを除けば16年2月以来の低水準となった。一方、5戸以上の集合住宅は55万5000戸と7.1%増えた。
全体の建設許可件数は1.6%減の133万戸。22年通年は前年より5.0%減った。
PNCフィナンシャルのシニアエコノミスト、アビー・オモダンビ氏は「住宅市場の後退は23年の大部分で続きそうだ」と述べた。