[シンガポール 20日 ロイター] - 中国税関総署が20日公表した統計によると、昨年12月にロシアから輸入した石炭は689万トンとなり、前月の716万トンから減少した。物流問題とロシアの厳冬で出荷が減少したほか、中国国内で新型コロナウイルス感染が急増して需要が弱まった。
前年同月の408万トンは上回った。
2022年通年のロシア産石炭輸入は20%増の6806万トンとなった。ウクライナ侵攻に伴い西側諸国がロシアとの貿易を回避し、ロシアは輸出先の変更や大幅な値引きを余儀なくされている。
12月単月と22年通年ともに、中国への最大の石炭供給国は引き続きインドネシアだった。中国の電力会社は、低硫黄、低灰分のインドネシア産火力発電用石炭を選好している。ただ12月のインドネシア産石炭輸入は1753万トンで、前月の2004万トンから減少した。
オーストラリアからの石炭輸入は12月には記録されていない。
モンゴル産石炭は主に製鉄用原料炭で、12月は499万トンを輸入。前年同月の94万7993トンから増加した。
22年通年の全石炭輸入は1億7071万トンで、前年から12.6%減少した。