[北京 ２７日 ロイター] - 中国国家統計局が２７日発表した２０２３年１─２月の工業部門企業利益は前年比２２．９％減の８８７２億１０００万元（１２８９億２０００万ドル）となった。需要低迷とコスト高が重しとなった。
２２年通年の工業部門企業利益は４．０％減少だった。
中国光大銀行のアナリスト、周茂華氏は、自動車部門の利益減が製造業の利益を大幅に押し下げており、全体的な需要低迷、生産コスト、自動車補助金の縮小と価格競争が主な原因と指摘。当局は政策支援を提供し、財務圧力を和らげ、企業信頼感を安定させる必要があると記した。
利益の内訳を見ると、外資系企業は３５．７％の減益、民営企業は１９．９％の減益。４１の主要産業部門のうち２８部門で利益が減少し、コンピューター・電気通信・その他電子機器製造業は７７．１％と最も大きな減少率となった。
工業部門企業利益の統計は、主要事業の年間売上高が２０００万元（２９１万ドル）を超える大企業が対象。