[東京 1日 ロイター] - 総務省が1日発表した6月の完全失業率(季節調整値)は2.5%で、前月(2.6%)から0.1ポイント低下した。完全失業率が改善したのは2カ月ぶり。一方、厚生労働省が発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は1.30倍で、前月から0.01ポイント低下した。
完全失業率はロイターの事前予測調査で2.5%と予想されており、市場予想と一致した。有効求人倍率は、事前予測で1.32倍が見込まれていた。
総務省によると、6月の就業者数は季節調整値で6755万人と、前月に比べて19万人増えた。雇用者数も6104万人と、前月に比べ31万人増加した。
一方、厚労省によると、6月の有効求人数は前月から0.0%減だった。これに対し、有効求職者数が0.6%増加したことで有効求人倍率は小幅に低下した。
同省では足元の求職状況について、45─64歳の中高年層が伸びていると説明。男性については65歳以上でも求職活動が行われているとしている。
物価上昇の影響を緩和し、生活防衛する必要が出てきたことが背景にあるとみられる。