[上海/北京 1日 ロイター] - 中国の通貨規制当局がここ数週間、一部の商業銀行に対し、ドル買いを減らすか遅らせるよう要請していると、事情に詳しい関係者2人が述べた。
関係者によると、このような指示は非公式だが、人民元の下落ペース緩和を意図しているという。また銀行は自己勘定取引でのドル買いを控えるべき規制当局が強調したとした。
中国人民元は対ドルで年初来3.6%下落。1日には1ドル=7.16元となり、アジアで最もパフォーマンスの悪い通貨のひとつとなった。
中国人民銀行(中央銀行)は現時点でロイターのコメント要請に応じていない。 中国国家外貨管理局(SAFE)はロイターに対し、為替レートの見通しは安定しており、企業や金融機関において「リスク中立的」な考え方を推し進めるとした。