■業績動向
(1) 2015年3月期決算
健康コーポレーション {{|0:}}の2015年3月期は、売上高39,101百万円(前期比63.5%増)、営業利益2,108百万円(同87.0%増)、経常利益1,946百万円(同49.3%増)、当期利益1,636百万円(同39.4%減)と過去最高の売上高・営業利益・経常利益を更新した。
第3四半期時点での業績予想に対しても上振れとなり、順調かつ継続的な業績拡大がうかがえる内容と言える。
当期純利益の減益は前期に特別利益(株式売却益)を計上した反動である。
セグメント別には主力の美容・健康関連セグメントが順調に売り上げを伸ばし、利益においても全体の89%を稼ぎ出した。
急成長が続くRIZAP事業は、このセグメントに含まれている。
エンターテイメントと住関連ライフスタイルは、事業構造改革が順調に進展した結果、黒字体質が定着し、トップライングロース(売上拡大)を伴った利益成長を目指すステージに移行してきた状況だ。
最後に残ったアパレルにおいても経費削減やマーケティングでのシナジー追究などが奏功して、年間の営業損失は前期の半分以下に縮小し、黒字転換が視野に入って来た状況にある。
2015年3月期は、売上高が前期から15,191百万円増加したのに対して、営業利益はわずか981百万円の増益にとどまっている。
内容を子細に見ると、売上総利益は10,791百万円増加したものの、販管費も9,811百万円増えたため、営業利益増益額が981百万円にとどまったという構図だ。
販管費増加の内訳を見ると、広告宣伝費が2,176百万円、人件費が2,039百万円それぞれ増加した要因が大きい。
加えて、グループ企業拡大などでその他の様々な経費がトータルで5,597百万円増加し、販管費全体での9,811百万円増へとつながった。
計画に対して収益が上回った分について、広告宣伝を含む次代への投資に回すことは、従来から想定されていたことであり、ネガティブ・サプライズではない。
むしろ、目先の利益にとらわれることなくCOMMIT2020の達成に向けて着実に投資を行う経営姿勢は、ポジティブ評価に値すると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
第3四半期時点での業績予想に対しても上振れとなり、順調かつ継続的な業績拡大がうかがえる内容と言える。
当期純利益の減益は前期に特別利益(株式売却益)を計上した反動である。
セグメント別には主力の美容・健康関連セグメントが順調に売り上げを伸ばし、利益においても全体の89%を稼ぎ出した。
急成長が続くRIZAP事業は、このセグメントに含まれている。
エンターテイメントと住関連ライフスタイルは、事業構造改革が順調に進展した結果、黒字体質が定着し、トップライングロース(売上拡大)を伴った利益成長を目指すステージに移行してきた状況だ。
最後に残ったアパレルにおいても経費削減やマーケティングでのシナジー追究などが奏功して、年間の営業損失は前期の半分以下に縮小し、黒字転換が視野に入って来た状況にある。
2015年3月期は、売上高が前期から15,191百万円増加したのに対して、営業利益はわずか981百万円の増益にとどまっている。
内容を子細に見ると、売上総利益は10,791百万円増加したものの、販管費も9,811百万円増えたため、営業利益増益額が981百万円にとどまったという構図だ。
販管費増加の内訳を見ると、広告宣伝費が2,176百万円、人件費が2,039百万円それぞれ増加した要因が大きい。
加えて、グループ企業拡大などでその他の様々な経費がトータルで5,597百万円増加し、販管費全体での9,811百万円増へとつながった。
計画に対して収益が上回った分について、広告宣伝を含む次代への投資に回すことは、従来から想定されていたことであり、ネガティブ・サプライズではない。
むしろ、目先の利益にとらわれることなくCOMMIT2020の達成に向けて着実に投資を行う経営姿勢は、ポジティブ評価に値すると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)