[パリ 4日 ロイター] - フランス国立統計経済研究所(INSEE)が4日発表した昨年12月の欧州連合(EU)基準の消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比4.1%上昇と、ロイターがまとめた市場予想と一致した。
11月は3.9%上昇だった。
エネルギー価格が5.6%上昇、サービス価格が3.1%上昇。11月はそれぞれ3.1%、2.8%の上昇だった。
アステレスのアナリスト、シルバン・バーシンガー氏は「世界の原油価格は昨年と同水準だが、昨年以降、電力価格が上昇し、ガソリンスタンドでの割引も廃止された」とし、今後もエネルギー価格の上昇が続くと予想。
「サービスはCPIの半分を占めており(サービス価格のインフレの方が)懸念要因だ」とも指摘。賃金上昇の影響が出る可能性もあると述べた。賃金上昇分が「価格に大幅に転嫁され始めている」という。
食品価格の上昇率は11月の7.7%から7.1%に鈍化した。同氏は予想通りの傾向だとの認識を示した。