6月6日-10日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。
■6日(月)午後11時発表予定 ○(米)5月労働市場情勢指数-4月実績は-0.9 5月失業率は4.7%に低下したが、非農業部門雇用者数は4月実績を大幅に下回ったことや不完全雇用率は4月と同じ9.7%だったことから、情勢指数はマイナスとなる可能性が高い。
雇用情勢の悪化を示す内容となった場合、早期追加利上げの可能性は大幅に低下する見込み。
■8日(水)午前8時50分発表予定 ○(日)1-3月期国内総生産改定値-予想は前期比年率+2.0% 一次速報値では国内需要が前期比+0.2%、財貨・サービスの純輸出は同比+0.2%となった。
また、政府最終消費支出は、前期比+0.7%で10-12月期と同率の伸びとなった。
公的在庫品増加の成長率への寄与度ほぼ0%だった。
二次速報値では上方修正につながる項目が多くないとみられているが、成長率は一次速報値の+1.7%をやや上回る可能性があり、円高要因となる。
■8日(水)午前8時50分発表予定 ○(日)4月経常収支-予想は+2兆3079億円 参考となる3月実績は+2兆9804億円。
原油安に伴う輸入額減少によって貿易収支が改善したことや、第1次所得収支は+2兆1317億円で高水準の黒字を維持したことが黒字拡大の要因。
経常収支は21カ月連続で黒字を計上。
4月の経常黒字額はやや減少する見込みだが、それでも2兆円を超える見込み。
■10日(金)午後11時発表予定 ○(米)6月ミシガン大学消費者信頼感指数-予想は94.5 参考となる5月確報値は94.7で4月の89.0から上昇。
自動車・住宅購入への家計の見方が改善し、堅調な水準を維持した。
1年先の期待インフレ率は2.4%で4月実績の2.8%を下回った。
6月速報値については、個人消費が好調であることや労働市場の改善が続いていることから、5月確報値に近い水準になる見込み。
その他の主な経済指標の発表予定は、7日(火):(日)4月景気先行・一致指数、8日(水):(米)4月JOLT求人件数、9日(木):(日)4月機械受注、(米)4月卸売在庫、10日(金):(日)5月国内企業物価指数、(米)5月財政収支。