12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:米中貿易摩擦の先行き懸念後退もハイテク株は手掛けづらく
■前場の注目材料:エイチ・アイエス、18年10月期営業益180億円、計画上振れで着地
■トヨタ、パナソニック製採用、中国向けEV電池、20年、SUVに搭載
■米中貿易摩擦の先行き懸念後退もハイテク株は手掛けづらく
12日の日本株市場は、中国による米国車の輸入関税引き下げの検討が伝わったことを手掛かりに、買い先行の展開になろう。
ただし、不透明感が払しょくされた訳ではなく、商いが膨らみづらい中、買い一巡後は次第にこう着感が強まろう。
11日の米国市場はまちまちの展開。
米中貿易摩擦の先行き懸念が後退し買いが先行したが、トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設に関する予算確保を巡り政府機関閉鎖も辞さない構えを示し、政権運営への懸念から不安定な相場展開となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円高の21345円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好となろう。
円相場は1ドル113円30銭台で推移している。
中国は米国製自動車に対する関税を現行の40%から15%に引き下げる案が国務院に提出されており、数日以内に検討されると一部メディアが伝えている。
中国が譲歩する格好から米中貿易摩擦の先行き懸念が後退することは、一先ず安心感につながる。
一方で、中国でカナダの元外交官が拘束されたと報じられており、ファーウェイの幹部を拘束した報復ともみられており、不透明感は根強い。
また、メイ英首相は欧州連合(EU)からの離脱協定をめぐる下院採決を先送りし、EUと内容の変更について再協議する意向を示しており、英国のEU離脱の行方も手控え要因になる。
その他、世界の半導体製造装置の来年の販売額は、米国と中国の貿易摩擦の影響などで4年ぶりに減少するという予測が出ている。
また、ソフトバンクグループが2019年の早い時期に画像処理半導体(GPU)大手エヌビディアの株式を売却する計画が複数の関係者の話として伝えられており、ハイテクセクターへの重石になるだろう。
さらに、週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えており、波乱のSQが警戒されやすい状況でもある。
限月交代によるロールオーバー中心の商いとなり、仕掛け的な商いは限られるだろうが、振り幅の大きい相場展開でもある、ヘッジに伴う商いで振らされやすい面はある。
ソフトバンクの上場を控え、一先ず2兆円超の資金が凍結されることから、マザーズなど中小型株の動向も不安定である。
トレンドの強い銘柄などへは短期筋の資金が向かう展開も散見されているが、ソフトバンク購入のための換金売り等もあるようだ。
とはいえ、主力処は海外勢の資金流入も減少傾向に向かうとみられるほか、リバランス中心の商いとなり、中小型株に資金が向かいやすい状況ではある。
IPOラッシュとなるなか、上場後の資金還流も意識されるところ。
来週のソフトバンク上場後は大量の資金還流も期待されるため、調整局面の中で、成長企業等を冷静に拾いたいところだ。
マザーズ指数は6営業日続落となり、一目均衡表では雲下限まで調整している。
反転が期待されるタイミングではある。
■エイチ・アイエス、18年10月期営業益180億円、計画上振れで着地
エイチ・アイエス (T:9603)は11日、2018年10月期決算を発表。
売上高は前期比20.2%増の7285.54億円、営業利益が同13.3%増の180.24億円だった。
売上高、利益ともに従来計画を上回っての着地となっている。
旅行事業・ハウステンボスグループに続く第3の柱として強化を図っているホテル事業が業績に大きく貢献している。
19年10月期は売上高が前期比7.9%増の7860億円、営業利益は同11.0%増の200億円を見込んでいる。
■前場の注目材料
・ナスダック総合指数は上昇(7031.83、+11.31)
・シカゴ日経225先物は上昇(21345、大阪比+215)
・1ドル113円40-50銭
・SOX指数は上昇(1181.48、+7.29)
・VIX指数は低下(21.76、-0.88)
・米原油先物は上昇(51.65、+0.65)
・米長期金利は上昇
・日銀のETF購入
・好調な企業業績
・トヨタ (T:7203)パナソニック (T:6752)製採用、中国向けEV電池、20年、SUVに搭載
・メタルアート (T:5644)鍛造部品、工程見直し、プレス機複数配置、品質重視、コスト削減
・日精工 (T:6471)「空飛ぶクルマ」共同開発、有志団体と契約
・NTTドコモ (T:9437)野菜農家向け除草ロボ、共同開発、AI搭載、自律走行
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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■株式見通し:米中貿易摩擦の先行き懸念後退もハイテク株は手掛けづらく
■前場の注目材料:エイチ・アイエス、18年10月期営業益180億円、計画上振れで着地
■トヨタ、パナソニック製採用、中国向けEV電池、20年、SUVに搭載
■米中貿易摩擦の先行き懸念後退もハイテク株は手掛けづらく
12日の日本株市場は、中国による米国車の輸入関税引き下げの検討が伝わったことを手掛かりに、買い先行の展開になろう。
ただし、不透明感が払しょくされた訳ではなく、商いが膨らみづらい中、買い一巡後は次第にこう着感が強まろう。
11日の米国市場はまちまちの展開。
米中貿易摩擦の先行き懸念が後退し買いが先行したが、トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設に関する予算確保を巡り政府機関閉鎖も辞さない構えを示し、政権運営への懸念から不安定な相場展開となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円高の21345円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好となろう。
円相場は1ドル113円30銭台で推移している。
中国は米国製自動車に対する関税を現行の40%から15%に引き下げる案が国務院に提出されており、数日以内に検討されると一部メディアが伝えている。
中国が譲歩する格好から米中貿易摩擦の先行き懸念が後退することは、一先ず安心感につながる。
一方で、中国でカナダの元外交官が拘束されたと報じられており、ファーウェイの幹部を拘束した報復ともみられており、不透明感は根強い。
また、メイ英首相は欧州連合(EU)からの離脱協定をめぐる下院採決を先送りし、EUと内容の変更について再協議する意向を示しており、英国のEU離脱の行方も手控え要因になる。
その他、世界の半導体製造装置の来年の販売額は、米国と中国の貿易摩擦の影響などで4年ぶりに減少するという予測が出ている。
また、ソフトバンクグループが2019年の早い時期に画像処理半導体(GPU)大手エヌビディアの株式を売却する計画が複数の関係者の話として伝えられており、ハイテクセクターへの重石になるだろう。
さらに、週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えており、波乱のSQが警戒されやすい状況でもある。
限月交代によるロールオーバー中心の商いとなり、仕掛け的な商いは限られるだろうが、振り幅の大きい相場展開でもある、ヘッジに伴う商いで振らされやすい面はある。
ソフトバンクの上場を控え、一先ず2兆円超の資金が凍結されることから、マザーズなど中小型株の動向も不安定である。
トレンドの強い銘柄などへは短期筋の資金が向かう展開も散見されているが、ソフトバンク購入のための換金売り等もあるようだ。
とはいえ、主力処は海外勢の資金流入も減少傾向に向かうとみられるほか、リバランス中心の商いとなり、中小型株に資金が向かいやすい状況ではある。
IPOラッシュとなるなか、上場後の資金還流も意識されるところ。
来週のソフトバンク上場後は大量の資金還流も期待されるため、調整局面の中で、成長企業等を冷静に拾いたいところだ。
マザーズ指数は6営業日続落となり、一目均衡表では雲下限まで調整している。
反転が期待されるタイミングではある。
■エイチ・アイエス、18年10月期営業益180億円、計画上振れで着地
エイチ・アイエス (T:9603)は11日、2018年10月期決算を発表。
売上高は前期比20.2%増の7285.54億円、営業利益が同13.3%増の180.24億円だった。
売上高、利益ともに従来計画を上回っての着地となっている。
旅行事業・ハウステンボスグループに続く第3の柱として強化を図っているホテル事業が業績に大きく貢献している。
19年10月期は売上高が前期比7.9%増の7860億円、営業利益は同11.0%増の200億円を見込んでいる。
■前場の注目材料
・ナスダック総合指数は上昇(7031.83、+11.31)
・シカゴ日経225先物は上昇(21345、大阪比+215)
・1ドル113円40-50銭
・SOX指数は上昇(1181.48、+7.29)
・VIX指数は低下(21.76、-0.88)
・米原油先物は上昇(51.65、+0.65)
・米長期金利は上昇
・日銀のETF購入
・好調な企業業績
・トヨタ (T:7203)パナソニック (T:6752)製採用、中国向けEV電池、20年、SUVに搭載
・メタルアート (T:5644)鍛造部品、工程見直し、プレス機複数配置、品質重視、コスト削減
・日精工 (T:6471)「空飛ぶクルマ」共同開発、有志団体と契約
・NTTドコモ (T:9437)野菜農家向け除草ロボ、共同開発、AI搭載、自律走行
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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