[オタワ 9日 ロイター] - カナダ政府は9日、電気自動車(EV)用電池に不可欠な重要鉱物の生産・加工強化に向けた新戦略を発表した。鉱山の操業開始に要する期間短縮を目指し、承認手続きを見直す方針などを打ち出した。
ウィルキンソン天然資源相は記者会見で、重要鉱物業界の拡大と手続きの迅速化に重点を置いた計画だと述べた。
政府は2022年予算でこの戦略に約40億カナダドル(29億5000万米ドル)の予算を割り当てている。新戦略で企業は許認可の申請などで支援を受けることが可能になる。
カナダは重要鉱物の安全な供給網確立に向けて2020年に米国と共同行動計画で合意。日本や欧州連合(EU)とも同様の連携合意を結んでいる。