■株主還元策
サンコーテクノ (T:3435)は株主還元を重要な経営課題と位置付け、配当による還元を基本方針としている。
株主に対する利益還元の意識は高く、単なる「安定配当」ではなく、「安定増配」を志向している点が特徴的だ。
2017年3月期について同社は、事前の予想どおり前期比2円増配の20円配を行った。
配当性向は20.6%だった。
2017年3月期は2期連続の減収減益と苦戦が続いたが、配当性向が依然として20%台前半と低いことや、2018年3月期に向けて収益回復の自信が深まったことなどが配当額決定の背景にあると弊社ではみている。
2018年3月期について同社は、前期比2円増配の22円の配当予想を公表している。
予想1株当たり利益98.30円に基づく配当性向は22.4%となる。
前期に引き続いて配当性向を高めていこうという意思が明確で、株主還元重視の姿勢を読み取ることができる。
同社は配当性向の目安などは公表していないが、配当性向がいまだ20%台前半であるため、当面は利益拡大と配当性向上昇の2つの側面から“安定増配”が続く可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
サンコーテクノ (T:3435)は株主還元を重要な経営課題と位置付け、配当による還元を基本方針としている。
株主に対する利益還元の意識は高く、単なる「安定配当」ではなく、「安定増配」を志向している点が特徴的だ。
2017年3月期について同社は、事前の予想どおり前期比2円増配の20円配を行った。
配当性向は20.6%だった。
2017年3月期は2期連続の減収減益と苦戦が続いたが、配当性向が依然として20%台前半と低いことや、2018年3月期に向けて収益回復の自信が深まったことなどが配当額決定の背景にあると弊社ではみている。
2018年3月期について同社は、前期比2円増配の22円の配当予想を公表している。
予想1株当たり利益98.30円に基づく配当性向は22.4%となる。
前期に引き続いて配当性向を高めていこうという意思が明確で、株主還元重視の姿勢を読み取ることができる。
同社は配当性向の目安などは公表していないが、配当性向がいまだ20%台前半であるため、当面は利益拡大と配当性向上昇の2つの側面から“安定増配”が続く可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)