■業績と財務分析
11月9日に発表された桑山 (T:7889)の2017年3月期第2四半期連結決算(4月−9月期累計)は、売上高が前年同期比0.4%減の17,670百万円、営業利益が同217.0%増の911百万円、経常利益が同136.4%増の659百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同209.5%増の427百万円だった。
前年同期は貴金属地金相場の下落に伴う販売差損や在庫の評価損が発生したため利益が落ち込んでいたこともあり、当第2四半期は営業外費用に為替差損266百万円を計上したものの、前年同期との比較で大きな伸びを示した。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期の2,448百万円の支出から488百万円の支出に支出幅は縮小したものの、プラスには及ばなかった。
●為替差損の中身はほとんどが連結上の調整
前述したとおり、為替差損の中身の多くは連結上の調整で実損ではなく、加えて同社による海外子会社への貸付分を連結会計処理する際に期末の為替レートを適用したことによる評価損である。
●営業利益は65.1%の進捗率
通期の連結業績予想は売上高40,000百万円(前期比3.9%増)、営業利益1,400百万円(同32.7%増)、経常利益1,250百万円(同51.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益745百万円(同45.3%増)を据え置いた。
同社のこの通期予想に対して、第2四半期の売上高は44.2%の進捗率とやや低いが、営業利益は65.1%を達成しており、好調に推移している。
(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)
11月9日に発表された桑山 (T:7889)の2017年3月期第2四半期連結決算(4月−9月期累計)は、売上高が前年同期比0.4%減の17,670百万円、営業利益が同217.0%増の911百万円、経常利益が同136.4%増の659百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同209.5%増の427百万円だった。
前年同期は貴金属地金相場の下落に伴う販売差損や在庫の評価損が発生したため利益が落ち込んでいたこともあり、当第2四半期は営業外費用に為替差損266百万円を計上したものの、前年同期との比較で大きな伸びを示した。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期の2,448百万円の支出から488百万円の支出に支出幅は縮小したものの、プラスには及ばなかった。
●為替差損の中身はほとんどが連結上の調整
前述したとおり、為替差損の中身の多くは連結上の調整で実損ではなく、加えて同社による海外子会社への貸付分を連結会計処理する際に期末の為替レートを適用したことによる評価損である。
●営業利益は65.1%の進捗率
通期の連結業績予想は売上高40,000百万円(前期比3.9%増)、営業利益1,400百万円(同32.7%増)、経常利益1,250百万円(同51.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益745百万円(同45.3%増)を据え置いた。
同社のこの通期予想に対して、第2四半期の売上高は44.2%の進捗率とやや低いが、営業利益は65.1%を達成しており、好調に推移している。
(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)