[ジャカルタ 31日 ロイター] - インドネシアのバフリル投資相は31日、スイス資源大手グレンコアを含むコンソーシアム(企業連合)が、金属鉱物資源の採掘や電気自動車(EV)用電池といった領域でインドネシアに約90億ドルを投資する計画だと述べた。
インドネシアのニッケル埋蔵量は世界最大。同国は、EV電池と車体を製造するという最終目標を掲げ、関連産業の育成に取り組んでいる。
バフリル氏は、90億ドルはスラウェシ島の工業団地に投じられるとしたが、内訳については明らかにしなかった。
投資省によると、コンソーシアムにはインドネシア政府系鉱業会社アネカ・タンバン(アンタム)や、ベルギーの素材大手ユミコア、中国のエネルギー大手エンビジョン・グループ(遠景能源)も参加している。
インドネシア政府は2020年以降、未加工ニッケル鉱石の輸出を禁止。米テスラや中国BYDグループといった世界的EVメーカーの誘致を図っている。