[ロンドン 6日 ロイター] - 英自動車工業会(SMMT)が発表した2019年の新車登録台数(速報ベース)は前年比2%減の231万台と、2013年以降で最低となった。
ディーゼル車の規制強化や欧州連合(EU)離脱を控えた景気の先行き不透明感を背景に消費者が購入を控えた。
同国の新車登録は2016年に269万台でピークに達した後、3年連続で減少している。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は「高額商品の購入に対する消費者心理が、依然として非常に冷え込んでいるのは間違いない」と述べた。
特にディーゼル車は、独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題に加え、旧式ディーゼル車の都市部の走行制限が計画されていることを受けて、販売が低迷した。
12月単月の新車登録台数は前年同月比4%増。前年同月は、新たな排ガス検査の影響で一部のモデルの在庫が不足していた。
ホーズCEOは、引き続きEU離脱が最大の懸念要因だと指摘。英国が年内にEUと貿易協定を締結できなければ、2021年から自動車の輸出入に10%の関税がかかる恐れがあると述べた。