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UPDATE1: 東京株式市場・前場=小反落、米緩和継続観測による過剰流動性が下支え

発行済 2010-12-06 12:24

日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:> 

前場終値 10147.45 -30.87 前場終値 10160 -30

寄り付き 10175.23 寄り付き 10170

安値/高値 10143.58─10179.82 安値/高値 10140─10190

出来高(万株) 66494 出来高(単位) 14242

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 [東京 6日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は小反落。11月米雇用統

計が市場予想を下回り米追加金融緩和観測が広がったことで、対ドルで円高方向に振れて

おり、輸出株を中心に上値の重い動きとなった。ただドル安はコモディティ価格の上昇を

もたらし資源関連株がしっかり。金融緩和継続観測を背景にした過剰流動性が相場を下支

えしている。薄商いながら欧州系のバスケット買い観測などもあった。

 東証1部騰落数は、値上がり1086銘柄に対し値下がり371銘柄、変わらずが

199銘柄だった。東証1部売買代金は4636億円。

 

 過剰流動性を背景にした市場の強気センチメントが続いている。11月米雇用統計は市

場予想を下回ったが、景気回復期待の後退よりも金融緩和継続を織り込む形になっている。

「タイミング良くバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が米国債の買い入れ拡大の

可能性を示唆したほか、「ブッシュ減税」で両党の合意が近づいたとの見方が広がったこ

とも安心感につながっている」(みずほ証券エクイティストラテジストの瀬川剛氏)と

いう。

 米金融緩和の継続観測を背景にドル安・円高が進んだことで日本株には利益確定売りが

出ているが、下値をたたくような売りは出ていない。ファナック<6954.T>やファーストリ

テイリング<9983.T>など値がさ株が下落したことで日経平均はマイナスだったが、TOP

IXはプラス、東証1部値上がり銘柄も1000を超えている。

 またドル安と金融緩和継続を背景に金や原油などコモディティ価格が上昇、資源関連株

もしっかりだった。

 市場では「警戒ムードは強いものの、売り込まれる様子はない。商品市況が上昇してい

ることが、流動性を維持する意味で注目されている。当面は海外要因に左右されるのでは

ないか」(東海東京証券・エクイティ部部長の倉持宏朗氏)との声が出ていた。

 個別では、クックパッド<2193.T>が続伸。3日、12月31日現在の株主に対して、

2011年1月1日付で、1対2の株式分割(無償交付)を実施すると発表したことが材

料視された。

 東栄住宅<8875.T>も高い。3日に発表した2011年1月期業績予想と配当予想の上方

修正を好感した。不動産分譲事業で用地仕入の厳選や建築コストの低減に取り組んだこと

が寄与した。年間配当は従来予想の40円(うち記念配当10円)から55円(同)に引

き上げた。

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

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